お歳暮のお礼状の書き方と例文

お歳暮のお礼状

 

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お歳暮のお礼状には年の瀬のご挨拶文も。

 

親しい友人や親・兄弟・親戚などからのお歳暮のお礼なら「お歳暮の品を確かに受け取りました。いつもありがとう。」などと、電話やメールだけで済ませることもあります。

 

しかし、本来はお歳暮の品が送られて来たら、お礼状(お礼の手紙)を出すのが正式なマナーです。

 

目上の方や会社関係(取引先など)からお歳暮を頂いた場合には、「手紙(封書)のお礼状」を書いて出すのが最も丁寧な方法であり、より感謝とお礼の気持ちが伝わります。

 

このぺーじでは、お歳暮の品をいただいた方(会社・ビジネス、個人・一般)へ、お礼状を書いて送る場合のポイントと、書き方の流れ、縦書きの手紙(封書)の見本、はがきでのお礼状の例文・文例、親戚や親しい友人に宛てたお歳暮のお礼状の書き方と例文・文例をご紹介しています。


お歳暮のお礼状の書き方

 

お歳暮のお礼状を書いている人

 

「お歳暮のお礼状、お礼の手紙、返礼の手紙の書き方のポイント」と、「一般的なお歳暮のお礼状の書き方の流れ」を見てみましょう。

 

お歳暮のお礼状の書き方のポイント

お歳暮のお礼の手紙(返礼)の書き方のポイント

  • お歳暮を頂いた場合には、なるべく早くお礼状を出しましょう。
  • 正式なお礼状は「手書きで縦書きの手紙(封書)」が基本ですが、横書きでも、はがきでも問題はないでしょう。最も大切なのは、すぐにお礼の気持ちを伝えることです。
  • お歳暮は、一年間の相手に対する感謝の贈り物ですから、頂いたお歳暮のお礼状(お礼の手紙)では、そのお礼と、こちらも一年間お世話になった事への返礼の挨拶をすることが大切です。お歳暮を贈って頂いたことに対してだけでなく、その心づかいに対して感謝の気持ちを伝えましょう。
  • 自分だけでなく、「家族ともども大変喜んでおります。」などと、お歳暮の品に家族も喜んでいる様子を伝えるお礼状も良いでしょう。
  • お歳暮のお礼状は年末の挨拶なので、来年の厚誼をお願いするひと言を書き添えても良いでしょう。
  • 妻が夫に代わって公的な御歳暮のお礼状を書く場合は、夫の名前の下(縦書きは左下)に小さめの字で「内」と記します。
    (例 : このページ最下部の「お歳暮のお礼状(個人・一般) お礼状の例文・文例ー6」 参照)
  • お歳暮の品が送られてきたが、今後のお歳暮を辞退したい場合の「お歳暮のお断り状」はこちら
    ↓↓
    お歳暮辞退の手紙の書き方と例文

 

お歳暮のお礼状の書き方の流れ

(お歳暮のお礼状の一般的な書き方の流れ ポイント 1~5)

 

1、起首(頭語)

拝啓/謹啓/謹啓/恭敬/粛啓 など

 

※ 参考ページ

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2、時候の挨拶(季節を表わす言葉)

・暮秋の候、(貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます)。
・深秋の候、(皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます)。
・師走の候、(年内も余日少なくなりましたが、お元気でご活躍のことと存じます)。
・歳末の候、(小雪のちらつく日もある昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか)。
・初雪の候、(貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます)。

 

※ 参考ページ

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3、頂いたお歳暮についてのお礼の言葉

・このたびはまことに結構なお歳暮の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。
・このたびはお心尽くしのお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
・このたびは結構なお品をお送り頂き、誠にありがとうございました。
・先日は、心温まる〇〇をお贈りいただき、ありがとうございました。
・本日はごていねいに、お歳暮の品をお送りいただきまして、大変恐縮しております。

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4、先方の健康を気づかうことば

・そろそろ冬支度でお忙しいこととは存じますが、ご自愛のほどをお祈りいたします。
・向寒の季節ですので、くれぐれもお体をおいといくださいますようお祈り申し上げます。
・寒さはこれからが本番でございます。皆様どうぞご自愛くださいませ。
・年末余日少なき折から、皆様の一層のご健勝と貴社のますますのご発展を心からお祈りいたします。
・年末ご多忙のおりではございますが、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

 

※ 参考ページ

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5、結語

敬具/拝具/謹言/敬白 など

 

※ 参考ページ

 

最後に、下記の例文を参考にして「日付」と「差出人名」を記します。

 

はがきの場合、文面に余裕がない時は、手紙の後付けにあたる「日付」と「差出人名」は省略し、差出人名を宛名面に記します。

 

お歳暮のお礼状の例文・文例(ビジネス・会社・取引先)

 

会社や取引先での握手

 

ビジネス・会社・取引先へ送る「縦書きの手紙・封書・便箋での お歳暮のお礼状」と、「仕事関係のお歳暮のお礼状の例文・文例(1~3)」の書き方 見本。

 

お歳暮のお礼状(封書・便箋)縦書き レイアウト 見本

 

お歳暮のお礼状(封書・便箋)

お歳暮のお礼状 会社

 

 

お歳暮のお礼状 例文・文例ー1

拝啓 師走の候、ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。
 さて、このたびはまことに結構なお歳暮の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。このようなお心づかいをいただき恐縮に存じます。
 日ごろは私どもが大変お世話になっておりますのに身に余るお心づかい、大変うれしく思います。
 年末余日少なき折から、皆様の一層のご健勝と貴社のますますのご発展を心からお祈りいたします。
 とりあえずお礼かたがたご挨拶申し上げます。

敬具 

    12月〇〇日

〇〇〇〇株式会社

代表取締役 〇〇〇〇

 

お歳暮のお礼状 例文・文例ー2

拝啓 師走のあわただしい中、ご繁忙な日々をお過ごしのことと拝察申し上げます。
 平素は格別のご懇情を賜り、ありがたく厚くお礼申し上げます。
 さて、このたびはお心尽くしのお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。この一年、弊社のほうこそ大変お世話になりましたのに、このようなお気づかいを賜り、恐縮に存じ、心から御礼申し上げます。
 来年は新たな業務展開を企画しておりますので、引き続きご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 まずはとりあえず書中をもってお礼かたがたお願い申し上げます。

敬具 

   12月〇〇日

株式会社〇〇〇〇

代表取締役 〇〇〇〇

 

お歳暮のお礼状 例文・文例ー3

拝啓 師走の候 貴社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さてこのたびは結構なお品をお送り頂き、誠にありがとうございました。いつも変わらず、細やかなお心づかいに感謝いたします。
 寒さはこれからが本番でございます。皆様どうぞご自愛くださいませ。
 まずは取り敢えず書中をもちまして御礼申し上げます。

敬具

  平成〇〇年12月

〇〇株式会社

代表取締役 〇〇〇〇

 

お歳暮のお礼状 はがきでの例文・文例(一般・個人・自営業)

 

自営業の人達

 

一般・個人・自営業の方へ送る「はがきの縦書きでの お歳暮のお礼状」と、「お歳暮のお礼状の例文・文例(4~6)」の書き方 見本。

 

お歳暮のお礼状(はがき)縦書き レイアウト 見本

 

お歳暮 お礼状

はがき 縦書き 見本

 

お歳暮のお礼状の見本(個人・一般)

 

手紙の後付けにあたる日付や差出人名が、はがきの文面に入り切らない場合には省略します。
(この場合、差出人名は宛名面に書きます)
参考ページ :はがきの宛名(表)面の書き方/連名/レイアウト・見本

 

お歳暮のお礼状 例文・文例ー4

お歳暮のお礼状(はがき)

拝啓 年の瀬を迎えあわただしくなってきましたが、お元気でご活躍のことと存じます。
 私共もおかげさまで変わりなく元気で過ごしておりますので、なにとぞご休心ください。
 さて、このたびは、まことに結構なお歳暮の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。いつに変わらぬお心くばり、恐縮に存じます。家族ともども大変喜んでおります。
 時節がら、ご自愛のうえ、よいお年をお迎えくださいますよう、お祈りいたします。

敬具

 

お歳暮のお礼状 例文・文例ー5

お歳暮のお礼状(はがき)
『拝啓』などの起首(頭語)を用いない文例

〇〇様
 先日は、心温まる〇〇をお贈りいただき、ありがとうございました。
 この一年間を振り返ってみますと、普段なにかとご協力いただき、また〇〇では子供たちが大変お世話になり、私のほうこそお礼を申し上げなければなりません。恐縮しつつお歳暮の品を拝受いたしました。お心づかいに感謝いたします。
 これからは寒くなりますので、どうかお体を大切になさって、幸多き新年を迎えられますようお祈りいたします。

かしこ  

    12月〇〇日

田中麻衣

※ 現代では、「かしこ」は主に女性が使用する結語とされています。

 

お歳暮のお礼状 例文・文例ー6

お歳暮のお礼状(はがき)
『拝啓』などの起首(頭語)を用いない文例

 寒さがひとしおみにしみる季節となりましたが、皆様、おすこやかにお過ごしのことと存じます。
 さて、本日はごていねいに、お歳暮の品をお送りいただきまして、大変恐縮しております。お心づかい、まことにありがとうございます。好物を覚えていてくださって、主人もたいへん喜んでおります。心より御礼申し上げます。
 この寒気もさらに強まりそうですので、どうかご自愛いただき、よいお年をお迎えになりますようお祈りいたします。

   平成〇〇年12月 

加藤健二 

※「内」は、妻が夫の代筆をした場合に添える文字で、縦書きの場合は夫の名前の左下に小さめに記します。

 

※ 妻が夫の代筆をした場合に記す「内」の縦書きレイアウト 参考ページ
お歳暮辞退 縦書き レイアウト見本

 

お歳暮の「お返し」について

 

「お歳暮の品を頂いたら、お返しをしなければ失礼?」と悩んだことはありませんか?

 

 

お歳暮は、本来 お返しを必要としません。

 

 

お歳暮の品は、一般的に“お世話になった方々へ贈る”ものです。

 

「いつもお世話になり、ありがとうございます」という思いで贈るものですので、贈られた側はとくにお返しの必要はありません。

 

 

しかし、いろんな意味合いで、どうしてもお返しをしたい相手の場合、頂いた品と同等額程度から半額くらいの品を「御歳暮」として贈るのは問題はありません。

 

 

 

年が明けてから、お歳暮のお礼状や物を贈る場合

 

年が明けてから贈る場合には、「寒中見舞い」として贈るのも良いでしょう。

 

何らかの理由でタイミングが合わず、年を越してからお歳暮のお礼状や物を贈りたい場合には、お礼状の文末に「別便にて心ばかりの品をお送りします」などと添え、時期をずらして「寒中御見舞」、「寒中御伺」としてお届けするのが良いでしょう。

 

 

「寒中見舞い」は、松の内を過ぎてから節分 (立春の前日)までに送ります。
一般的に、1月16日から2月3日までに届けます。

 

※ 松の内は地域によって違います。
松の内の参考ページ ⇒ 寒中見舞い・余寒見舞いの書き方と例文

 

 

また、
松の内の期間内に年始の挨拶として直接持参する場合なら、表書きを「お年賀」としても良いでしょう。

 

ただし、「お年賀」は宅配便などで送ることはタブーとされています。

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